【JFCAコラム】「人生100年時代を生きるサッカー指導者」④指導者にあった資産運用とは(1)

現在、プロクラブのコーチだけでなく、街クラブでもプロコーチとして生計を立てているコーチが多くいます。
 今回は、そんな指導者が幸せな人生を送り、指導者として、ステップアップしていくためのヒントとなる連載の第4回です。

執筆者は、資産管理のプロフェッショナルの馬場勝寛氏(株式会社Innovation IFA Consulting(https://innovation-ifa.co.jp/) 代表取締役社長) です。

※株式会社Horse IFA Partnersは第三者割当増資を行い、2020年2月1日より株式会社イノベーション(証券コード3970)の子会社となりました。また同日付で社名を株式会社Innovation IFA Consultingに変更致しました。

 第4回は積立投資の重要性について考える内容となっています。

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【積立投資】

コロナウイルスの世界的流行により、日本を含む世界の株式相場は大きく下落した。今年の1月20日に日経平均株価は年初来高値2万4083円まで上昇したが、3月19日には1万6552円まで下落した。およそ30%の下落だ。世間では「コロナショック」とも言われている。長年相場の世界に携わってきた人なら、リーマンショックやITバブルの経験を活かし、ここぞとばかりに株式に資金を投下している人もいるだろう。しかし、ここ数年で投資を始めた人にとっては、もう投資をしたくないと思う人もいるだろうし、そろそろ投資を始めようかと思っていた人にとっては、やっぱり投資なんてするものじゃないと思っている人もいるだろう。

そんな人達でも気軽に始められる運用方法の一つが 「積立投資」だ。

ドルコスト平均法と言う買い方がある。これは毎月一定金額で同じ商品に投資をしていく方法で、商品の価格が安い時にはたくさん買って、高い時には少なく買うので、結果的に高値掴みすることなく、少しずつ投資出来ると言うメリットがある。積立NISAやイデコをやっている人達には身近な方法だろう。

私自身も毎月一定額投資信託を買っているので、20年30年と時間を味方に出来る若い人にはおススメしたい。

実際に20年間あるファンドに投資した場合のシミュレーションを出してみようと思う。

ファンド名:フィデリティ・米国優良・ファンド

金額:毎月1万円

期間:2000年3月~2020年2月

このファンドはアップルやアマゾンと言った、米国の優良企業をパックにした投資信託だ。

20年間毎月1万円ずつ積立をすると、投資金額は240万円になる。では実際にこのファンドに20年間投資し続けた結果、コロナショックで下落した今の相場でいくらになるのだろうか。

答えは537万円だ。

米国の株式相場が長年右肩上がりなのも理由として挙げられるが、ドルコスト平均法で相場が上がっても下がってもコツコツと買っていた事が大きな要因だと言える。

1か月、1年で大きく資産が増える方法ではないが、まずは無理なく出来る範囲で投資を始めてみては如何だろうか?

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執筆者プロフィール:

馬場勝寛

・現職:株式会社Innovation IFA Consulting(https://innovation-ifa.co.jp/) 代表取締役社長

(事業内容)資産運用、タックスマネジメント、法人のコスト削減、プロサッカー選手が現役、そしてセカンドキャリアを歩む上で、徹底した資産管理を行い、豊かな生活が送れるようサポート致します。

・経歴:1990年茨城県つくば市生まれ、2013年筑波大学体育専門学群卒業。 2013年野村證券株式会社入社。静岡支店にて中堅企業とそのオーナー様を担当し、その後、本社人材開発部付きで、海外修練4期生として中国の北京へ渡航。
2018年にIFAとして独立。
2019年2月、株式会社Horse IFA Partners(現Innovation IFA Consulting)を創業し、現在に至る。
趣味はサッカーで、高校時代にはインターハイで全国制覇。個人では大会優秀選手に選出される。